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ガリレオ 第1話「燃える」あらすじ

湯川学(福山雅治)は、帝都大学理工学部物理学科の准教授。
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能で、女子学生からは圧倒的な人気を得ている男だが、学問以外のことにほとんど興味を示さない変人でもあった。
貝塚北署の新人刑事・内海薫(柴咲コウ)は、尊敬する先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)の紹介で、その湯川がいるという第十三研究室を訪ねる。
草薙の助言に従って、管内で起きたある事件について彼に捜査協力を求めるためだった。
“ミステリーハンター”の異名を持つ草薙は、数々の難事件を解決した功績が認められ、本庁への栄転が決定していた。
だが、その草薙いわく、自分が解決した事件は、大学時代の同期で、仲間内で“変人ガリレオ”と呼ばれていた物理学の天才・湯川の協力のおかげだというのだ。

事件は、前夜10時20分ごろ、閑静な住宅街で起きた。
通りの一角にいつもたむろして騒いでいた若者グループのひとりが、突然、頭が発火して死亡したのだ。
先輩刑事の弓削志郎(品川祐)とともに現場に向かった薫は、彼らがそこでネズミ花火をしていたことを知る。
しかし、監察医・城ノ内桜子(真矢みき)によれば、被害者は頭蓋骨が炭化するほどの熱傷を負っているという。
ネズミ花火が原因とは考えられなかった。
湯川の助手・栗林宏美(渡辺いっけい)は、捜査に協力してもらおうと話を持ちかけた薫のことを必死で止めようとした。
これまでにも草薙から事件の相談を持ち込まれ、何かと研究の邪魔をされてきたからだった。
しかし、そんな栗林の願いもむなしく、湯川は人体が突然発火するという現象に強い興味を抱く。
湯川は、薫とともに事件現場を訪れた。薫から説明を聞きながらも、湯川は絶えず周囲を観察している。
何かを得たような湯川のようすを見た薫は、焼死の原因がわかったのかどうか尋ねた。
すると湯川は、突然笑い出し、「さっぱりわからない」と答えた。

別の日、再び事件現場を訪れた湯川たちは、何かを探すように空を見上げている幼い少女・真奈(北村燦來)に出会う。
実は薫は、事件があった日も同じように空を見上げていた真奈に気づき、声をかけていた。
すると真奈は、空に赤い糸が浮かんでいた、と答えたという。
子ども嫌いの湯川は、真奈から詳しい話を聞くよう薫に命じた。
すると真奈は、事件の3ヵ月ほど前の七夕の夜にも、湯川の身長ほどの高さに真っ直ぐに浮かぶ赤い糸を見た、と答えた。

その言葉がきっかけで何かがひらめいた湯川は、現場近くで機械部品などを作っている時田製作所に注目する。
同社社長の時田(小林すすむ)は、薫が刑事だと知って困惑しているようだった。
その間、工場内を見て回っていた湯川は、棚のパレットに入っていた部品のひとつを手に取った。
それを注意したのは従業員の金森(唐沢寿明)だった。時田から事件のことを尋ねられた湯川は、自然発生したプラズマによる事故ではないか、と答えた。
湯川は、そういうことが起こりやすい場所があると続けると、もしもう一度同じ場所で起これば捜査は打ち切りになると言い出す。

時田製作所を出た薫は、湯川に詰め寄り、説明を求めた。
しかし湯川は、まだ仮説の段階なのだから教えられないと答え、「実に面白い」と言って笑みを浮かべる。
薫は、そんな湯川の態度にキレ、「ふざけるのもいい加減にして!」と彼を怒鳴りつけてしまう。

あくる日、薫のもとに湯川から妙な絵文字が使われたメールが入った。
そこには、会って話がしたい、と記されていた。
湯川は、第十三研究室にやってきた薫に、怒らせるつもりはなかった、と謝った。
薫は、そんな湯川に、それならばどうして人体が発火したのか教えてほしい、と告げた。
しかし湯川は、まだ実証ができていない、とそれを断る。
すると薫は、「女の武器を使え」という桜子のアドバイスに従って、突然、何故自分が刑事になったのかを話し始めた。
子どものころ、旅行先のロスのホテルで、隣室の中国マフィアに間違えられて、両親と姉を射殺された、と涙ながらに話す薫。
「だからもし今度の事件に犯人がいるのなら絶対に捕まえたいんです」と訴える薫に負けて、湯川は、彼女をある場所に案内する。

湯川と薫が訪れたのは、山奥にある大学の実験場だった。
そこには事件現場が再現されており、学生たちが実験の準備を進めていた。
湯川が立てた仮説は、時田製作所から炭酸ガスレーザーを発射し、鏡の反射を利用してターゲットに当てた、というものだった。

あくる日の夜、薫は、弓削とともに事件現場で張り込みをしていた。
湯川が撒いたプラズマ自然発生説の罠に、犯人がかかるかどうかが勝負だった。
と、そのとき、車の横にひと筋の赤いラインが走り、次の瞬間、置かれていたゴミが燃え出した。
車を飛び出した薫は、時田製作所に急いだ。
薫は、その途中の電柱に、金でコーティングされた鏡が設置されていたることも確認していた。
薫が時田製作所に侵入すると、炭酸ガスレーザー装置の発射口が開いた窓に向いていた。
傍らには、ノートパソコンがつながれており、電話受信ソフトが起動している。
するとそこに、ひとりの男が入ってきた。
それは、金森だった。

取調べを受けた金森は、レーザーを発射したことを認めた。
朗読ボランティアをしている金森は、毎晩騒いで録音を邪魔する連中を脅かすためにやっただという。
まさか人に当たるとは思わなかった、と金森はうなだれた。

薫は、草薙に事件の経緯を報告し、金森が事件後に録音したというテープを一緒に聞く。
すると草薙は、何か違和感がある、と言い出し、湯川のことに触れた。
実験の費用を請求されるかもしれないからいますぐ行った方がいい、と草薙に言われた薫は、慌てて実験場に向かった。

薫が実験場に到着すると、湯川たちはまだ実験を続けていた。
すでに42回も失敗しているのだという。
原因は、炭酸ガスレーザーが、光軸のずれや温度差などの条件で、経路調節の役目を果たすヘリウムネオンレーザーのように安定しないためだった。
薫は、費用は払えない、と言って実験を止めさせようとした。
が、湯川はさらに実験を続け、43回目の実験で、遂にマネキン人形の頭部を発火させることに成功する。
それを見ていた薫は、「こんな遠回しなやり方で…気の弱い人間なのね、金森は」とつぶやいた。
すると湯川は、43回目で成功したというのは何を意味しているか、と薫に問いかけた。
犯人は、湯川たちがそうだったように、3ヵ月以上も前から試行錯誤を繰り返し、失敗を検証して、遂に成功させた、というのだ。
「つまり、42回の殺人未遂があったんだよ」という湯川の言葉に、薫は衝撃を受けていた。

貝塚北署に戻った薫は、取調べ中の金森に詰め寄った。
金森が事件後に録音した『車輪の下』最終章に触れ、人を殺したことを後悔している人間が事件の後にあれほど穏やかに朗読できるはずがない、と告げる薫。
すると金森は、急に苛立ったように腿で何度も机を蹴り上げると、「あいつらは生ゴミだ」などと言い出し…。

薫から、金森を送検したという報告を受けた湯川は、研究室に戻った。
するとそこで、栗林がテレビを見ながら食事をとっていた。
『刑事クラリス』というそのドラマのオープニングにかぶさるナレーション。
それは、あのとき薫が泣きながら湯川に打ち明けた、刑事になった理由とまったく同じだった。
湯川は唖然となる…。