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その男、副署長 第3話「疑惑記者の告発…京野菜が招いた殺意!!」あらすじ

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弱りました…。またしても殺しです。何者かと争った末に歩道橋から転落死した被害者は、毒舌が売りのコラムニスト・恩田利樹(工藤俊作)。しかも重要参考人として名前が挙がったのは、我々もよく知る『週刊タイムス』の記者・島英明(的場浩司)ではありませんか!どうやら島と恩田は新聞社勤務時代から反目し合っていた間柄で、事件当日も喫茶店でひと悶着あったとか。親交のある島が重要参考人とあらば、副署長(船越英一郎)が黙っているはずがありません。決裁業務を放り出し、取調べに聞き耳を立てる始末…。しかも副署長は、事件直前にラーメンを食べた被害者の胃袋から、材料の長ネギだけでなく、使われていないはずの九条ネギまでも発見されたことを知り、「妙だ、妙だ」とおっしゃられる。私に言わせれば、本来の仕事そっちのけで事件に首を突っ込む副署長の方が妙なのですが…。

閑話休題。そんな中、恩田利樹のコラムを掲載していた新聞の編集者・岸辺みのり(雛形あきこ)が「事件のあった夜に、島さんと一緒に飲んでいました」と名乗り出ました。これにて、島の無罪が証明されたのです。しかし、真犯人が捕まったわけではない。膨大な決裁書類に判を押しながらも、副署長は事件の真相が気になって仕方のないご様子…。

そんな折、恩田が生前「注文した九条ネギから青虫が出てきた」と、京野菜の人気ブランド『寺本ファーム』をコラムで叩いたことが明らかになりました。副署長は「留置場のメニューに野菜料理を増やすため、仕入先を検討する」との理由で、署長(萬田久子)から外出許可を取って寺本ファームへ。野菜の仕入れ先を検討するのは大いに結構!でも、いささか時間がかかり過ぎです。ま、まさか副署長…。残念ながら、私の懸念は的中しました。副署長が寺本ファームを訪れた真の理由は、事件の捜査のためでした。そして、副署長はそこで岸辺みのりと遭遇。記事のせいで世間から受けた酷い中傷に耐えかね、経営者夫婦の妻・寺本真理子(北原佐和子)が家を飛び出したことをお知りになったようです。

その矢先、捜査の矛先をガラリと変える新たな目撃証言が! なんと、事件当夜に慌てた様子の女がタクシーを拾って逃げ去る姿が目撃されていたのです。時を同じくして、副署長は岸辺みのりが島との待ち合わせに遅刻したことをお知りになられました。もちろん、副署長がそわそわし始めたのは言うまでもありません。どうやら私の目の届かぬところで、平松刑事(宇梶剛士)らに頼み、寺本ファームの無人販売所にあった100円玉の指紋鑑定をしていたよう…。そしてとうとう、ある事実を突き止めてしまわれたのです!

「俺の我慢もここまでだっ!」

私が決裁書類の山をお運びしたときには、副署長の姿はありませんでした。コートハンガーには制服…。そう来ましたか、副署長……。嗚呼、またしても副署長は私の目を盗み、“トイレ”へ出掛けてしまわれそうです。弱りました…。

そのころ、副署長は寺本ファームに岸辺みのりを呼び出されておいででした。
「恩田の胃に残っていた九条ネギは、あなたが食べさせたネギですよね?」
寺本夫妻の人生を狂わせたコラム記事の責任を取りたい――そんな正義感に燃えた岸辺みのりは事件当日、寺本ファームの無人販売所で九条ネギを購入。それを恩田に食べさせ、修正記事を書かせようとしていたのです。しかし、恩田は修正記事の執筆を承諾するどころか、寺本ファームを糾弾するコラムを書いたことすら忘れていたのであります! 絶えられないまでの怒りを感じた岸辺みのりは、咄嗟に恩田を歩道橋から突き落としました。事件は暴走した正義感が原因で起こったものだったのです…。

「自首するんだ。自分の取った行動に最後まで責任を持つために…自分自身のために!」

副署長の心からの叫びは岸辺みのりに深く突き刺さったのでしょう。やがて、彼女は自首しました。その直後、寺本夫婦は再び一緒に暮らすようになりました。その夫婦復縁のキッカケは、岸辺みのりの意志を継いだ副署長が、編集部に届いた寺本ファーム宛の励ましメールを彼らに見せたからだとか…。それが真実ならば、副署長はやはり心のある立派な御方!しかし、私はこの場では、それが真実であるとは断言しかねます。副署長はずっと服務に忠実であり、制服を脱いで席を外された間はただ“トイレ”にお篭りになられていただけ――私はそう解釈しているからであります。署長に何を尋ねられても、私はそう申し上げる所存です。それでよろしいですな、副署長?

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