あらすじ保管所-日本ドラマ編-
テレビドラマの視聴率・主題歌・出演者・あらすじをまとめています。日本のテレビドラマだけでなく海外ドラマ(アメリカ・韓国・台湾・中国)のあらすじ・キャストなどもまとめています。

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川野あゆ(上戸彩)と夫の哲(大泉洋)が、お客の来ない店で手持ち無沙汰でいると、金井玉男(日村勇紀)が“トランクレール”という女性誌はあるかとやってくる。あゆがそれを差し出すと、玉男は有名カメラマンが撮影した小南八重(山口紗弥可)のグラビアを見せる。こんなふうに雑誌に載れば店の宣伝になると言われたあゆは、興味津々で記事を見る。

その日の午後、近々行われるハイキングの説明会のため、あゆが幼稚園に行くと八重はママたちに囲まれていた。スター扱いされて華やぐ八重を、北条翠子(ともさかりえ)、花輪倫子(片瀬那奈)が苦々しい思いで見つめる。そんななか、どうすれば雑誌に出られるかと尋ねるあゆに、八重は紹介制だと説明。それを聞いた倫子がすかさず翠子の名前を挙げるが、翠子は今までいろいろな雑誌に出てきたからと辞退する。

数日後の深夜、八重は夫・学(音尾琢真)に娘・さくら(小西結子)を託してパートへ出かける。実は、ブランド品を購入する資金を稼ぐため、弁当工場で働いていたのだ。

一方、翠子はバーで酔いつぶれた夫・一(東幹久)を迎えに行き、自分の運転する車に乗せ走っていた。すると、通りかかった弁当工場から出てくる八重を目撃する。翌日、自宅で八重抜きの“ママ茶会”を開くと、翠子は八重の一件を報告。倫子からは、“大学教授”だと雑誌にも書いてあった学の肩書きが実は、“大学講師”だったことが明かされる。

ハイキング当日、あゆも佑樹(澁谷武尊)と集合場所へ。そこから目的地の公園まで、園児とママたちと一緒に列を成して歩いていく。その間、またも自慢話に花を咲かせる八重をさらに厳しい目で見る翠子と倫子。そして、いよいよ我慢の限界となった翠子が八重を一喝。これを機に、倫子が学の肩書き詐称や深夜のパートのことを、みんなの前で暴露する。追い詰められた八重は居ても立ってもいられず、その場を走り去る。

八重を追ってきたあゆは、傷心する八重から涙ながらの告白を受ける。八重によると、夫の収入だけで高級品を次々に買えるママたちがうらやましかったが、学にそれほどの収入がないためパートに出たというのだ。そして、さくらがいなければよかった…と思わずつぶやく。

そんなところへ、教諭の山口洋平(向井理)と安部直也(瀬戸康史)が、佑樹とさくらを探す声が聞こえる。ちょっと目を離した隙にふたりの姿が見えなくなったと言うのだ。驚いたあゆと八重は、子供たちを捜しに走り出す。

必死の捜索が続き、あゆから連絡を受けた哲も公園にやってきたころ、あゆが公園の駐車場にいる佑樹とさくらを発見する。不安でいっぱいだった佑樹はあゆを認めると「あゆー!」と大きな声で叫びながら駆け寄ってくる。そして、あゆにすがるように泣き出す。佑樹から目を離したことを謝りながら、あゆは安堵する。一方、八重も駆けつけた学とともに、さくらを抱きしめる。

その日の夜、翠子は園長・高沢理恵子(岡江久美子)と再び対峙し、幼稚園の統率が取れていないと不満をぶつける。それを聞きながらも園長は、翠子が一園児の母親としての立場を逸脱していると指摘し、園の教育は園に任せて欲しいとキッパリと言う。

1ヵ月後、あゆに心を開きあいさつもできるようになった佑樹と楽しい生活を送っていたころ、玉男が“トランクレール”の新刊を手に店にやってくる。今号は、翠子がグラビアに登場しているのだ。玉男曰く、八重が翠子を雑誌に紹介することが、騒動の謝罪になるのだと言う。そんなところへ、店に女性がやってくる。対応するあゆに佑樹の名前を出す女性。あゆが素性を尋ねると、女性は佑樹の母で哲の前妻・岩崎景子(紺野まひる)だと名乗り…。
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テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

川野あゆ(上戸彩)、哲(大泉洋)、佑樹(澁谷武尊)が暮らす家に、突然、あゆの父・吉田吾郎(大和田伸也)が現れ、寝泊りをはじめる。吾郎はあゆを実家に連れ戻そうとするのだが、その横暴でマイペースな振舞いに川野家の3人はうんざり。

ある日、佑樹が幼稚園に行く前にトイレを使おうとするとドアが開かない。新聞を持ち込んだ吾郎が占拠しているのだ。ノックをするも、吾郎に一喝された佑樹はトイレを我慢したまま登園するはめに。

そんな日が続き、佑樹は幼稚園でウンチをもらしてしまう。連絡を受けあゆが着替えをもって幼稚園へ行くと、そこには教諭にお尻を拭かれている佑樹の姿が。あゆが慰めるが、佑樹のプライドは傷ついている。その後も園児たちからの、からかいにあった佑樹は、我慢しきれずにもっていた本を投げてしまう。それが、運悪く北条翠子(ともさかりえ)の息子・蓮(谷端奏人)に当たり、目の上を切るケガを負わせてしまう。

再び幼稚園に呼び出されたあゆは、事情を聞くと「佑樹は悪くない」と主張。園長・高沢理恵子(岡江久美子)に諭されても、まずは佑樹を侮辱した蓮が謝るべきだと譲らない。

その頃、事件を知った花輪倫子(片瀬那奈)、小南八重(山口紗弥加)ら園ママたちは、佑樹が幼稚園を辞めるのも時間の問題だと、まるで楽しんでいるかのように話題にし…。

あゆが家に戻ったと同時に、翠子が蓮を連れてやってくる。蓮のケガは大事ではないが、顔に傷が残らないか心配だという翠子にあゆは、佑樹は悪くないと主張。さらに、吾郎も男の子はケンカをしながら大きくなるものだとあゆに加勢。これに怒った翠子は、この件を保護者会で問題にすると言い残し、去って行く。

佑樹の幼稚園での立場が気になる哲は、あゆと吾郎の態度に腹を立てふたりを責める。そして、あゆと哲が激しく口論していると、ガチャンと陶器の割れる音が。一部始終を見ていた佑樹がたまらず、食器を床に投げつけたのだ。

夜、あゆが眠れないままベッドにいると、北条一(東幹久)、金井玉男(日村勇紀)と飲みに行っていた哲がお土産を手に戻ってくる。酒に酔った哲は佑樹を起こすと、お土産の春巻きを差し出す。ところが、佑樹はひとつ食べるとそれ以上は口にしない。不審に思ったあゆがウンチが出るから食べないのかと聞くと、佑樹はうなずく。話すうち、佑樹がウンチをもらしてしまったのは、吾郎が占拠していたためにトイレに行けなかったからだとわかる。

翌朝、トイレに入っていた吾郎に事情を説明すると、吾郎はトイレから出てきて「すまなかった」と佑樹に頭を下げる。そんな吾郎に佑樹も驚くが、無事トイレを済ますことができる。そして吾郎は、海が恋しくなったから実家に帰ると、あゆに告げる。

一件落着し、あゆ、哲、佑樹は活き活きとした様子で幼稚園へ向かう。あゆは相変わらずママたちに無視されているが、もはや気にするそぶりも見せない。そんなところへ、翠子と蓮が高級車に乗ってやってくる。すると、佑樹が蓮のほうへ駆け寄り、先ほど吾郎がしたように「すまなかった」と頭を下げた。佑樹の意外な行動に、あゆと哲をはじめ、園長やママたちも驚くが、そんな佑樹に蓮も「ごめんね」と謝ると、ふたりは手をつないで幼稚園へとかけていく。これにはさすがの翠子も脱帽といった様子で、あゆのしつけをほめ、また自分の家の茶会に来るように誘う。それが、何を意味するのか、あゆにはわからず…。

テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

ママになる決意をしたあゆ(上戸彩)は、夫・哲(大泉洋)の息子・佑樹(澁谷武尊)を連れ、意気揚々と幼稚園にやってくる。しかし、そこで北条翠子(ともさかりえ)、花輪倫子(片瀬那奈)、小南八重(山口紗弥加)ら園児のママたちからの無視にあう。

そんななか、さくらんぼ幼稚園の運動会が近づく。 園長・高沢理恵子(岡江久美子)は、ママたちを前に運動会の意義を語り、両親と園児で行う「親子三人四脚」には必ず両親で参加するようにと念を押す。これを聞いたあゆは、夫は店があるので自分だけの参加でも構わないかと尋ねるが、親の代役はきかないものだと、園長に一蹴される。そのうえ、ママたちから「家族席係」を押し付けられてしまう。

家に戻ったあゆは、哲に「三人四脚」のことを話し、運動会の日の午後は客の予約を受けないように頼む。
一方、佑樹はまだあゆに心を開かないままで、あゆが一生懸命作ったキャラクター弁当も残して帰ってくる。嫌いではないはずなのに残す佑樹には、何か理由があるようにあゆは思うが…。

運動会前日、明日の午後に来店したいという客から電話が入り、哲は予約を受けてしまう。
この哲の態度にあゆの怒りのスイッチが入る。子供がいるのを隠していたこと、佑樹が来てからは佑樹のことは全部やるといいながら何もやっていないことなど、哲に対する不満のあれこれを爆発させる。そんなあゆに哲も応戦。激しい口論の末、あゆは、再びママ放棄宣言をする。

ところが翌早朝、あゆはキッチンに立つと、キャラクター弁当を作っていた。何としても残さずに食べてほしい、そんな思いを込めて“究極のキャラ弁”を完成させる。

朝6時過ぎ、佑樹と幼稚園にやってきたあゆは、門の外に列を作っている父母の多さに驚く。先頭を陣取るのは、翠子の夫・北条一(東幹久)だ。やがて開門すると、父母たちは場所取りのため、なだれ込むようにグランドに。「家族席係」のあゆは、メガホンをもち注意するが、父母たちは耳を貸そうとしない。

そして、昼食時間、園児たちが父母たちと食事をはじめるなか、佑樹はひとりその風景を眺めていた。あゆがゴミの番を任されているからだ。昼食時間も終わりに近づいたころ、番から解放されたあゆは佑樹と弁当を食べることに。自分が作った豪華なキャラ弁を前に、あゆは佑樹に弁当を残す理由を聞いてみる。何か言いたげではあるが、何も言葉にしない佑樹。そうするうち、「三人四脚」の時間になり、結局、弁当はお預けとなる。

教諭・山口洋平(向井理)が哲の代役となり、「三人四脚」が始まろうとしたとき、哲が駆け込んでくる。客がキャンセルになったという哲に、あゆは驚きながらも嬉しい気持ちを隠せない。そして、競技が始まる。一着になった園児は名門・慶明幼稚舎に合格するとのジンクスがあるため、練習を重ねた北条一家とは対照的に、まったく練習をしていないあゆたちは、いきなり倒れこんでしまう。その後、北条家は一着でゴール。ほかの家族もゴールするが、あゆたちは何度も転んでしまい、ゴールまでが遠い。父母たちから失笑がもれるなか、あゆたちを見つめていた園長が手拍子を始める。それがだんだんと大きくなり、いつしかあゆたちを応援する声援へと変わる。そんななか、3人はゴールする。ダントツの最下位だが、そこには気持ちのいい空気が流れていて…。

運動会終了後、あゆ、哲、佑樹の3人は、公園で弁当を食べることに。今まで残していたおかずをもりもり食べる佑樹に、今度は哲が残していた理由を尋ねる。沈黙の後、「もったいないから」と佑樹。あゆが一生懸命作ってくれたのがわかるから、もったいなくて食べられなかったというのだ。それを聞いたあゆは、胸に熱いものがこみ上げてくる。と、そんなところへ、あろうことかあゆの父・吉田吾郎(大和田伸也)が怒声を上げながらやってきて…。

テーマ:医龍 Team Medical Dragon 2 - ジャンル:テレビ・ラジオ

川野あゆ(上戸彩)は、12歳年上で美容師の川野哲(大泉洋)と結婚したばかり。早くに母を亡くし、父・吾郎(大和田伸也)に育てられた田舎育ちのあゆは、都会での哲との生活を心待ちにしていた。

そして、哲が営む美容室も開店を迎え、まさにこれからという折、店に哲宛の手紙を持った男の子がやってくる。手紙は哲の前妻からで、その男の子・佑樹(澁谷武尊)を託すという内容だった。哲から佑樹が息子だと告白されたあゆは、ショックで家を飛び出してしまう。

あゆを探し当てた哲は、佑樹の面倒はすべて自分が見るから自分のそばにいてほしいとあゆに懇願。あゆは、渋々、佑樹との同居を承諾する。ところが、どういうワケか佑樹はあゆを完全無視。あゆも佑樹にぞんざいな態度で接するようになり、ふたりはいきなり冷戦状態に。

困惑した哲は、佑樹を幼稚園に入れようと思い、近所でクリーニング店を経営する金井玉男(日村勇紀)相談する。しかし、途中入園できる幼稚園はないと言われ、唯一の望みだという小学校の同級生で現在は歯科医院院長の北条一(東幹久)に頼む。そして、無事、入園できることに。

登園初日、佑樹を連れ幼稚園にやってきたあゆは、一の妻で保護者会会長でもある北条翠子(ともさかりえ)をはじめとして、ブランド服に身を包み、園児とともに高級車で乗りつけるママたち・花輪倫子(片瀬那奈)、小南八重(山口紗弥加)、植松莉香(中山恵)を目の当たりにする。初めて見る光景にあゆが驚いていると、倫子と八重が半ば強引に翠子の家へと連れて行く。

案内された北条家の広いリビングには、翠子を筆頭に、ママたちが顔を揃えていた。一見、和やかだが実は張りつめた空気のなか、子供のお受験の話に花を咲かせるママたち。店のことが気になるあゆは、あいさつもそこそこに中座する。

店に戻ったあゆが接客をしていると、やがて、佑樹の迎えの時間になる。哲は接客中のため、あゆが迎えに行くことに。佑樹を連れて帰宅しようとすると、教諭・山口洋平(向井理)が来て、園長・高沢理恵子(岡江久美子)が呼んでいると声をかける。園長室に通されたあゆは、幼稚園の前で店のビラを配っていたことを咎められたうえ、園児が持つバッグは手作りが原則だと、既製品を持たせていたことも注意される。

その夜、あゆは哲に相談するが、哲は既製品で構わないと言う。そんな哲に、あゆは明日は佑樹が弁当を持参する日だからと念を押すが、翌朝、あゆが目覚めると哲はベッドのなかにいた。あゆはキッチンに駆け込むと、5分で弁当を作り上げる。哲は佑樹を背負うと幼稚園まで疾走し、佑樹はなんとか遅刻せずにすむ。

しかし、再び園長から呼び出されると、今度は弁当のことで注意を受ける。弁当は子供が食べきれるように嫌いなものは避けて、小さな弁当箱に彩りよく入れるようにと言うのだ。

あゆは再度、哲に相談するが、子供が好きな“キャラクター弁当”や手作りのバッグなど、自分にはできないと哲は言う。佑樹のことは自分がやると約束したはずなのに…。やるせなくなったあゆは、ひとり実家へ帰っていく。

実家で吾郎の手料理に舌鼓を打ったあゆは、自室で幼稚園のころに持っていたバッグを探し出す。バッグには吾郎が縫ってくれた花のアップリケと「あゆ」という名前の刺繍があった。それを見るうち、あゆのなかにある決心が芽生える。

翌早朝、哲がやってきて自分の都合であゆを束縛することはできないから、あゆはあゆの人生を自由に生きてくれと、離婚をほのめかす。あゆはそんな哲を一喝すると、「なんでもかんでもやりゃいいんだろ! うちがママになってやる!」と“ママ宣言”する。

あゆの決意をうけ、その日は哲も一緒に幼稚園へやってくる。初めて会うママたちに、あゆとともに哲もあいさつをして回る。ところが、ママたちは明らかにふたりを避けていて…。

テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

湯川(福山雅治)は、かつての恩師・木島(久米宏)が海外出張から帰国するのを待って、彼の自宅を訪ねた。草薙(北村一輝)からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、龍仁湖で起きた爆死事件の被害者がいずれも木島の会社の社員であることを知った湯川は、事件のことを切り出した。
湯川は、どちらの事件の被害者も放射線被爆していたことから、中性子を100%反射する幻の合金・レッドマーキュリーの研究をいまでも続けているのではないか、と木島に問いかけた。
その合金は、少量のプルトニウムでも原子炉を作ることができるが、同時に軍事利用も可能な素材だった。
木島が帝都大学原子力工学科の教授だったころ、湯川も彼のチームの一員としてその研究をしていたことがあったのだ。
木島は、当時の自分の考えが間違っていたとは思わない、としながらも、いまはレッドマーキュリーとは無縁だと答えた。
帰り際、湯川は、ふたつの事件の真相は必ず明らかにする、と木島に告げた。

同じころ、湯川の研究室を訪ねていた薫(柴咲コウ)は、助手の栗林(渡辺いっけい)から、湯川と木島の関係について教えられる。
栗林は、木島が大学を解雇されたのは、おそらく湯川が彼の研究を告発したからだ、と薫に告げた。
続けて栗林は、将来を期待されている湯川は木島のような人間と関わるべきではないのだからこれ以上邪魔をしないでほしい、と頭を下げた。

栗林の話にショックを受けた薫は、湯川からの電話にも出ようとはせず、弓削(品川祐)とともに木島の会社を洗い直す。
しかし、事件につながるような情報は何も見つからなかった。
薫たちは、木島からも事情を聞いた。木島と射殺された藤川(坂本真)が言い争っていたという目撃証言があるのだ。
しかし木島は、学術的な見解の相違について話し合っていただけだ、と答えた。

その夜、薫の元に湯川がやってくる。
電話に出ない理由を問われた薫は、湯川に頼るのが当たり前になってしまったことを反省した、と言うと、その場から立ち去ろうとする。
そんな薫の言い分に理解を示した湯川は、これ以上薫に関わるのは止めにする、としながらも、今回の事件の謎は解明する、と宣言する。

ところがその翌日、事件は思わぬ展開を見せる。
木島の秘書を務める京子(本上まなみ)が、ふたつの事件はどちらも自分の犯行だという遺書を残して自殺したのだ。
遺書によれば、動機は三角関係のもつれらしい。
京子が自殺に使った拳銃も、藤川の殺害に使用されたものと同型だった。
しかし薫は、この事件にはまだ裏がある、と主張し、捜査の続行を弓削に訴えた。
 
湯川が事件の検証を諦めるつもりがないことを知った栗林は、龍仁湖に向かい、情報を収集して戻ってくる。
村瀬(林剛史)ら湯川ゼミの学生たちも、栗林が持ってきた情報の整理を手伝い始めた。  

湯川は、龍仁湖で起きた爆発事故は、何らかのアルカリ金属と水の反応によるものだとにらんでいた。
しかし、爆発の規模から考えて、未知の金属である可能性が考えられた。
そのとき、草薙から連絡が入り、龍仁湖で爆死した梅里(升毅)が武器商人だったという情報が入る。
梅里と藤川の写真を見ていた湯川は、木島の言葉を思い出し、事件の構造を考え直す。
ふたつの事件の容疑をかけられた木島は、「君のレポートは根本から書き直したほうがいい」と湯川に言ったのだ。
湯川は、梅里を殺したのは藤川ではないか、と考え、もう一度、ふたりの写真を見た。
そこで湯川は、藤川の机に「SUPER NaK」というファイルがあることに気づく。
SUPER NaKとは、まだ開発途中だったが、核反応の冷却に使うナトリウム合金だった。
湯川は、藤川にできて自分たちにできないはずはない、と、学生たちにその開発と実証を行うことを告げた。

一方、桜子(真矢みき)のアドバイスで、科捜研の音響研究所に藤川が残した留守番電話の音声を調べてもらっていた薫は、問題の音声が、藤川の声をサンプリングして作り上げたものであることを掴む。
薫からその報告を受けた草薙は、捜査をやり直すことになったと彼女に告げると、今夜は休むよう指示した。
薫が帰宅しようとすると、湯川から電話が入った。
話したいことがあるから研究室に来て欲しい、と薫に告げる湯川。
薫は、戸惑いながらも、それに同意した。

SUPER NaKの開発に成功し、爆発実験も終えた湯川が研究室に戻ると、そこに木島の姿があった。
湯川は、梅里が自分たちの会社に送り込まれた武器商人であることを知った藤川が彼を殺害したこと、その手段としてSUPER NaKを使用したこと、そして刺し違える覚悟で木島邸を訪ね、逆に射殺されたと思われることを木島に告げた。
さらに、アリバイ工作のために、京子が藤川になりすましてバイクに乗ったこと、留守番電話の声を偽造したこと、そして木島が京子に罪を着せて射殺したことにも言及する湯川。
木島は、そんな湯川をほめながらも、ひとつだけ間違えていると言い出す。
京子は、木島の研究を守るために、自ら死を選んだというのだ。

木島は、唯一の理解者であった京子の期待に応えるために研究を続けていた、と湯川に告げると、研究室の隅に張られていたカーテンを剥ぎ取った。
するとそこには、猿轡をされて拘束されている薫の姿があり、その体はレッドマーキュリーを使った装置に繋がれていた。
深夜0時までに解除しないと、東京の半分が壊滅する木島は、そう湯川に告げた。

湯川は、科学者として失格だ、と木島に言い放つ。
危険な研究を続けた上に、自分の手は汚さずにふたりの人間を死に追いやり、今度は湯川に罪を被せようとする木島には、未来を作る資格はない、というのだ。
木島は、そんな湯川に、「ならば実証したまえ。君の力で未来を作ることができるのかどうか…」と言い残して、部屋を出て行く。

残された湯川は、逃げるように訴える薫を制し、木島が製作した爆弾の解除を始めた。残り時間は3時間足らずだった。
湯川は、慎重に作業を進め、次々と回路を遮断し、やがて装置の分解までたどり着く。
最後の仕掛けには、青と赤のコードが並んでいた。湯川は、薫に好きな色を尋ねた。
すると、「ピンク」と答える薫。次の瞬間、湯川は、装置に近づき、1本のコードを切断した。それは、コードの束に隠れたピンクのコードだった。
タイムリミットぎりぎりのタイミングで爆弾の解除に成功した湯川は、薫に手を差し伸べた。安堵した薫は、倒れこむようにして湯川に抱きつき…。

事件からしばらく後、湯川は、いつものように学生たちとともに研究室で実験に取り組んでいた。
そこに駆け込んできた薫は、湯川に捜査協力を申し出る。
殺人事件の犯人が、マンションの45階から飛び降り、空中に浮かんで消えたというのだ。「実に面白い」。湯川はそう答え…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

10月13日夜、栃木県の龍仁湖で爆発事故があった。
湖上のボートが、突然火柱を上げて爆発し、吹き飛んだのだ。

それからおよそひと月半ほどたったある日、湯川(福山雅治)は、貝塚北署の薫(柴咲コウ)から、帝都大学の卒業生が巻き込まれた奇怪な事件の話を聞く。
薫と弓削(品川祐)は、ある中学校の文化祭で防犯に関する公開授業を行った。
その帰り、薫たちは、美術部の生徒が展示した“ゾンビのデスマスク”という石膏の仮面を見て驚く。
それは、あまりにもリアルな表情をした仮面だった。
するとそこに、藤川伸江(泉晶子)という女性が現れ、仮面を見るなり震えだした。
伸江は、この顔が失踪した自分の息子に間違いない、というのだ。薫たちは、仮面を作った生徒から話を聞いた。
その生徒によれば、展示した仮面は、自然公園の池で拾った金属製の仮面を型にして作ったものだという。

さっそく自然公園を調査した薫たちは、池の底に沈んでいた男性の遺体を発見する。
被害者は、医療機器専門メーカーに勤務する藤川雄一(坂本真)。
伸江は、1ヵ月ほど前から連絡が取れなくなった息子を心配して、警察に捜索願を出していた。
藤川の額には銃痕があったことから、何者かに殺害された可能性が高かった。
そしてこの藤川は、帝都大学の出身で、現在のエネルギー工学科の前身である原子力工学科の卒業生でもあった。
藤川は、10月21日にアパートの管理人がバイクに乗って出かける姿を目撃されていることなどから、21日の午後3時半から、生徒が金属製のマスクを発見した11月1日までの間に殺害されたと思われた。

湯川は、死体の顔型が池に浮かんだという現象に興味を抱き、薫とともに自然公園を訪れる。
その池は、不法投棄が跡を絶たない場所だった。
調査によれば、発見された金属製の仮面も、池に投棄されたアルミ板と同じものだという。
するとそこに、監察医の桜子(真矢みき)から電話が入り、新たな事実が判明する。
なんと藤川は、放射線被爆していたというのだ。しかも中性子線を浴びた可能性が高かった。

薫たちは、藤川が勤務していた会社K・Sメディカルエンジニアリングを設立したのが、帝都大学原子力学科の元教授・木島征志郎(久米宏)であることを知る。
そして、藤川が消息を絶つ5日前、藤川と木島が木島の自宅前で言い争っている姿も目撃されていた。
薫と弓削は、木島に事情を聞きにいったが、本人は海外出張中で不在だった。
だが、木島の秘書兼助手だという京子(本上まなみ)によれば、藤川が殺害されたと思われる時期も、木島は海外出張中だったという。

薫は、その報告をした際に、湯川のようすがいつもと違うことに気づく。
薫は、木島との間に何かあったのか、と湯川に尋ねた。
しかし湯川は、何も話そうとはしなかった。

そんな折、警視庁の草薙(北村一輝)が薫たちを訪ねてくる。
草薙は、龍仁湖で起きた爆発事故の話を切り出した。
湖に浮かんでいたボートが突然大爆発を起こし、乗っていたと思われる成人男性が死亡した事件だった。
そのときに発見された成人男性の肉片から、被害者が放射線被爆していたことがわかったというのだ。
しかも、藤川同様、中性子線に被爆した兆候があるのだという。
薫たちは、藤川の事件と爆発事故の関連について調べ始める。

同じころ、草薙から龍仁湖の事件について相談を受けていた湯川は、事件の記事を検証していた。
それに気づいた栗林(渡辺いっけい)は、今回の件からは手を引いたほうがいいのではないか、と助言した。
「もしこの事件と木島先生が関わっていたらどうするつもりなんです?」。
栗林は、真剣な表情でそう湯川に問いかけた。

あくる日、ひとりで自然公園を訪れた湯川は、そこで廃棄物処理業者の原沢(不破万作)に出会う。
原沢は、ボランティアで池の周りを片付けているのだという。
湯川は、原沢の作業を手伝うと、彼の会社に山積みになっている廃棄物を見せてもらった。
藤川の死体が見つかる前に回収したという廃棄物の山を調べていた湯川は、そこでコードがからみついた鉄骨を発見する。
それを見た湯川の脳裏に何かが閃いた。

湯川は、研究室に薫を呼び、実験を開始した。
湯川が用意したのは、コンデンサを使った雷発生装置だ。
そこからコードが伸び、その先端は水の入った水槽に入れられていた。
水槽の中には、マネキンの首と、アルミ材がセットされていた。

コンデンサを充電し、スイッチを入れると、電極の間に閃光が走り、次の瞬間、激しい衝撃音が響き渡った。
水槽の水は、無数の泡を立てていた。その泡が消えると、マネキンの顔にはアルミ材がぴったりと貼り付いていた。
湯川は、水槽からマネキンの頭を取り出すと、アルミ材を引き剥がし、「これがデスマスクの正体だ」と言った。
あの自然公園で落雷があり、電気コードを伝わって水中に放出された電気エネルギーによる衝撃波が、デスマスクを作りだした、と湯川はいうのだ。
しかし、薫はある問題に気づく。
気象庁によれば、自然公園付近で落雷があったのは10月19日のことだった。目撃証言によれば、藤川はまだ生きているはずなのだ。
すると湯川は、19日にはすでに殺されて池に沈められていた、と答えた。
つまり、21日の目撃証言は、何者かが意図的に作り出したものだというのだ。

薫は、もう一度目撃証言を洗い直すために、研究室を飛び出した。
そこに、弓削から電話が入った。龍仁湖の事件で死んだ男の身元が判明したのだという。
何とそれは、藤川の元同僚でもある梅里尚彦(升毅)という男だった。

そのころ湯川は、木島の自宅を訪れていた。
するとそこに、海外出張から帰国した木島が現れ…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

湯川(福山雅治)は、薫(柴咲コウ)からの依頼で、料理研究家殺人事件の捜査に協力する。

事件が起きたのは、管内の雑居ビルにある料理教室だった。
被害者は、料理研究家で、この教室の経営者のひとりでもある前田美鈴(引田博子)。
共同経営者の金沢頼子(たくませいこ)が帰宅した後、教室で残業をしていた美鈴が、侵入してきた小杉(飛田淳史)という男に全身をメッタ刺しにされて死亡したのだ。
小杉は、不審な物音に気づいた警備員に発見され、逃亡しようとして窓から転落、死亡していた。
被害者の美鈴と小杉の間には接点が見つからなかった。
だが、事件の1ヵ月ほど前、美鈴が最寄りの警察にストーカー被害の相談に訪れていたことから、事件はストーカー殺人と見られていた。
マスコミ各社はこの点に注目し、警察の失態を非難していた。

薫が湯川に相談したかったのは、実は事件のことではなく、美鈴の妹・千晶(釈由美子)の奇妙な証言についてだった。
千晶は、美鈴がストーカーに悩まされていることを知って心配し、度々、姉の部屋に泊まりに行っていたのだという。
事件のあった夜も、千晶は美鈴の部屋で帰りを待っていた。
そのとき千晶は、窓の外から、美鈴が室内をのぞきこむようにしている姿を目撃したというのだ。
千晶は、それから10分ほど経っても帰ってこない美鈴のことが気になり、彼女の携帯電話に電話していた。
しかし、すでにそのとき、自宅から直線距離にして30キロも離れた料理教室で美鈴は死んでいたのだ。
警備員が物音に気づいて料理教室に踏み込んだのは、まさにその電話の直後だった。
薫から事件の詳細を聞いた湯川は、テレポーテーションごくわずかの時間、あるいは瞬間的に人や物が長距離を移動するという現象は世界中で報告されている、と言うと、この一件に強い興味を示す。

あくる日、薫は、監察医の桜子(真矢みき)が美鈴と友人関係にあったことを先輩刑事の弓削(品川祐)から教えられる。
桜子は、数年前に美鈴の料理教室に通い始めたことがきっかけで彼女と意気投合したのだという。
桜子を訪ねた薫は、千晶が犯行時刻と思われる時間に美鈴を見たと証言していること、そしてその謎を解明するために湯川に捜査協力を頼んだことを報告する。

そんななか、湯川は薫とともに千晶を訪ねる。
千晶は、美鈴の相談を軽んじた警察に対して強い不信感を抱いていた。
が、真実を解明したいと願う薫の姿に心を動かされ、美鈴の姿を見たときのようすを湯川たちに話し始める。
千晶は、姉の表情も、彼女が着ていた黄色いコートもはっきりと見た、と証言した。
部屋の電気を消していたので、ガラスに映った自分の姿と見間違えることもないという。

千晶の証言を受けて美鈴の部屋を訪れた湯川は、窓から見える庭は顔を見間違えるような距離ではないこと、そして室内には加湿器などがあることを確認する。

あくる日、桜子を訪ねた薫は、美鈴の検死結果を聞く。
美鈴の死因は刺し傷による失血性ショック。
しかし、致命傷と思われるのは270ヵ所あった刺し傷のうちの2ヵ所で、残りの268ヵ所は凶器の形状も違うのだという。
つまり美鈴は、致命傷を与えられた後に、別の刃物で268ヵ所も刺されていた。
小杉が持っていたナイフは、致命傷の傷とは一致しないという。
桜子は、美鈴から相談を受けていたにも関わらず何もしてあげられなかった、と悔やんでいた。
薫は、監察医として美鈴の体に刻み付けられていたメッセージを伝えてくれた桜子の思いを受け止め、ひとりでもこの事件を徹底的に調べる、と桜子に告げた。

同じころ、湯川は、地図だけでなく地下鉄、道路の混雑具合なども丹念に検証し、どうすれば10分で30キロを移動できるか考えていた。
学生たちは、テレポーテーションや超常現象関連など、普段は読まない本を真剣にチェックする湯川の姿に驚きを隠せなかった。

湯川の元を訪れた薫は、小杉には親兄弟もおらず、友人といえるような人物もいなかったことを報告した。
それでも薫は、今回の事件には絶対に裏がある、と言い切った。
千晶が見たものと、被害者の傷の謎は、同じ何かに関係している、というのだ。
栗林(渡辺いっけい)は、湯川を真似て、そんな薫の主張を非論理的だと非難した。
すると湯川は、ニュートンを引き合いに出し、直感による原理から実証される真実は確実にある、と言い出すと、薫の勘に従って、ひとつずつ調べてみようと提案する。

薫とともに小杉のアパートを訪れた湯川は、そこで高価なオーディオシステムを見つける。
湯川も以前から欲しいと思っていたものだという。
湯川は、ヘッドフォンを装着し、音楽を聴き始めた。
薫は、そんな湯川の態度にイラつき、ボリュームを大きくする。
そのとき、バリバリというノイズが出たことに気づいた湯川は、小杉の髪型について薫に尋ねた。
小杉は丸刈りだった。その瞬間、湯川の脳裏に何かが閃き…。

その夜、湯川は、千晶の部屋を訪れ、ある実験をする。
湯川は、赤いコートを着た薫を先に千晶の元に行かせ、遅れている湯川を探しに行かせた。
薫と入れ違いでやってきた湯川は、薫を待たずに話を切り出した。

湯川は、商店街で黄色いコートを目撃した人物が複数いたことを千晶に告げた。
が、それは美鈴ではなく別の人物だ、と続けた。
黄色いコートを着ていたために、先入観でそれを美鈴と見間違えた、というのだ。
千晶は、湯川の説を否定した。
すると湯川は、部屋の明かりを消してカーテンを開けた。
結露が発生していた窓の向こうには、赤いコートを着た人物が立っていた。
湯川は、その人物が持っているスケッチブックの数字が読めるか、と千晶に問いかけた。
それに対し、数字は読めなくてもあれが薫であることくらいは分かる、と答える千晶。
しかし、湯川が窓を開けると、そこに立っていたのは赤いコートを着たマネキンだった。

湯川は、この事件が、ストーカー殺人を装った別の事件である、と断言した。
つまり犯人は、美鈴を殺害した後、事件を隠蔽するために黄色いコートを着て美鈴の自宅周辺を歩き、彼女が一旦帰宅してから再び料理教室に行ったように見せかけた、というのだ。
アリバイ作りをするためだった。
犯人の思惑通りに事が進んでいたならば、美鈴の遺体は翌朝まで発見されなかったはずだった。
計画が狂ったのは、共犯者である小杉が転落死したこと、そして、誰もいないはずの美鈴の部屋に千晶がおり、姿を見られたことだった。
湯川が、犯人と小杉の関係に気づいたのは、犯人は小杉の部屋から目に見える痕跡をすべて消し去っていたが、そこには女性が頻繁に出入りしている痕跡がしっかり残されていたからだという。
その犯人とは、アリバイ工作が必要だった人物であり、美鈴と最後に会っていた人物頼子だというのだ。

事情聴取を受けた頼子は、犯行を自供した。
頼子は、美鈴の才能に嫉妬して嫌がらせを続けていたが、それに気づいた美鈴と口論になり、発作的に刺してしまったのだという。
頼子は、出会い系サイトで知り合った小杉の生活の面倒を見る代わりに、彼をペットのように扱っていたらしい。

千晶は、桜子の元を訪れ、礼を言った。
桜子が美鈴の最後のメッセージを受け取ってくれた、と薫から聞かされたのだという。
桜子は、そんな千晶を見つめると、美鈴に唯一「おいしい」と言ってもらえたビーフシチューを作るから一緒にどうか、と千晶を誘った。

薫は、湯川研究室で料理をしながら、頼子のことを報告した。
桜子から、美鈴が書いた料理本をもらったのだという。
料理が趣味の湯川は、適当過ぎる薫の料理に口を出した。
薫は、そんな湯川を制すると、何故小杉と頼子の関係に気づいたのか、と問いかけた。
すると湯川は、小杉の部屋でオーディオのボリュームを上げたときに出たノイズ…バリについて言及した。
バリは、つまみの潤滑油と空気中に漂うシリコン微粒子が結びついて起きるのだという。
そのシリコン微粒子は、ヘアスプレーに大量に含まれていた。
だから湯川は、あのとき薫に、小杉の髪型について尋ねたのだ。

湯川の話を聞いているうちに、薫の料理が完成した。
「青椒肉絲」だというが、それはどう見ても別物だった。
皿に乗った料理を見た湯川は、料理は科学だなどといって手をつけようとはしなかった。
が、薫にしつこく勧められ、恐る恐るそれをひと口食べた湯川の顔が、驚きに変わり…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

湯川(福山雅治)と薫(柴咲コウ)は、湯川研究室の助手・栗林(渡辺いっけい)から、ある不可思議な事件について相談を持ちかけられる。

事件が起きたのはいまから半年前のことだった。
栗林の友人で、大手食品加工会社を経営する資産家・菅原(塚地武雅)は、静子(深田恭子)と結婚してすぐに、飲食店で知り合った冬美(桜井千寿)という女性と浮気をする。
そんなある日、菅原のマンションに、大学時代の後輩・峰村(佐藤重幸)が遊びにきた。菅原に静子を紹介したのが峰村だった。
そのとき、菅原の携帯電話に冬美から電話が入った。冬美は、窓の外を見るよう菅原に告げた。
すると、向かいのマンションの一室に冬美の姿があった。
冬美は、結婚してくれないなら死ぬ、と菅原に告げると、何と彼が見ている前で、ロープで首をつって自殺を図ったのだという。
この一件が原因で、菅原は、静子から離婚を言い渡され、多額の慰謝料と、住んでいたマンションの権利を取られていた。

栗林から話を聞いた薫は、浮気した上に相手を自殺に追い込んだのだから自業自得だ、と言い放った。
だが、この事件には、ひとつ不思議な点があった。
実は菅原は、冬美が自殺する1週間前、同じ部屋で女性が首を吊るのを見たというのだ。
その日、菅原は、出張だと嘘をついて、同じマンションの上階に住む友人の部屋でアダルトビデオのDVDを見ていたのだという。
菅原がそれを目撃したのは深夜2時ごろだった。
カーテンを閉めようとした菅原は、ふと明かりがついている向かいのマンションの一室に目をやった。
そのとき、室内にいた女性が首にロープをかけると、乗っていたイスを蹴り倒して首を吊ったというのだ。
ふいに部屋の電気が消えたこともあって、その女性が誰だがわからなかったが、そのとき菅原は、友人にもその話をしていた。
栗林は、菅原が冬美の自殺を予知していたと主張し、その謎を解明したいと湯川たちに訴えた。

菅原から事情を聞いた湯川たちは、冬美が住んでいたマンションを訪れた。
そこで湯川たちは、マンションの管理人から、自殺を目撃したという峰村がやってきたときの様子や、事件の1週間前に停電などはなかったこと、そして菅原の元妻・静子が事件後も同じ部屋に住んでいることを教えられる。
湯川は、薫の反対を押し切って、静子に会いに行く。
静子は、湯川の訪問を歓迎した。湯川は、そんな静子に、菅原が自殺を予知したことを切り出し、事件の1週間前に何か見なかったかどうか尋ねた。
すると静子は、その時間はもう寝ていた、と答えた。
「その時間というのは、どの時間ですか?」。
そう湯川に切り返された静子は、落ち着いた態度で、真夜中のことだと思った、と答えた。

静子の部屋を後にした湯川は、そのマンションから事件があった向かいのマンションまで走り出した。
全力疾走すれば1分足らずだった。
薫は、湯川が何をしようとしているのかがわからず、困惑していた。
湯川は、薫の質問には答えず、今度は峰村に会いに行くと言い出す

峰村が勤めているのはロボット関連のメーカーだった。
湯川から、何かスポーツをやっているか、と尋ねられた峰村は、ジムで鍛えている、と答えた。
管理人の証言によれば、事件があったとき、峰村は汗だくで息も切れ切れだったという。
しかし、ふたつのマンションは、走って1分足らずの距離であることから、汗だくになるほどではなかった。
そこには何らかの理由があるはずだと考えた湯川は、菅原と冬美の電話が終わった時刻を調べるよう薫に指示した。

その夜、静子は峰村と会う。
峰村は、湯川たちが事件を調べ始めたことに不安を抱いているようだった。
静子は、そんな峰村を冷たい目でにらみつけた。

あくる日、薫は、湯川に通話記録を報告する。
するとそこには、約4分間の空白の時間があることが判明した。
それを受けて、湯川たちは、再び峰村の会社を訪ねた。
が、峰村は欠勤しているという。
そのとき、納入業者の車に積まれていた荷物を見た湯川の脳裏に何かが閃く。

湯川は、研究室に薫を呼び、自殺のトリックを再現した。
それは、電圧を加えることで粘性が変化するER流体を利用し、自殺に使われたパイプハンガーが上下するようになっているものだった。
ER流体は、ロボットにとっての筋肉の役割を果たすために使用されるものだった。
湯川が峰村の会社で見たものは、ER流体の業者のトラックだった。
冬美は、峰村に唆されて、狂言自殺騒動を起こしたのだ。
自殺に使われたパイプハンガーは、スイッチを使って自分でパイプを下げられる仕組みになっていた。
菅原が事件の1週間前に見たのは、冬美が予行練習をしたときのものだった。

事件当日、予行練習で装置の安全性を確認した冬美は、何の疑いも持たず、計画通り狂言自殺をしようとした。
しかし峰村は、遠隔操作で冬美がスイッチを押してもER流体に電流が流れ続け、パイプが下がらないようにしたのだ。
4分の空白時間があったのは、峰村が管理人を訪ねる前に、その装置を回収したためだと推測された。
と、そのとき、薫の携帯電話に弓削(品川祐)から連絡が入った。
峰村が水死体で発見されたのだ。
桜子(真矢みき)によれば、死因は溺死だという。

その夜、ひとり研究室に残ってある装置の準備をしていた栗林は、やってきた湯川に、菅原に嫉妬していたことを告白した。
湯川は、そんな栗林の思いを受け止めながら、作業を手伝った。

あくる日、静子は、菅原からの電話を受ける。
菅原は、冬美がいたマンションで、彼女と同じように首にロープをかけたまま静子を見つめていた。
菅原は、静子とやり直せないなら死ぬしかない、というと、末期ガンに侵されていると続けた。
「僕の全財産をあげるつもりだったんだ。最後に幸せな1ヵ月をくれたら…」。
菅原の言葉に、静子は慌てて部屋を飛び出した。

菅原がいる部屋に駆けつけた静子は、パイプハンガーに接続されたケーブルをコンセントから引き抜いた。
が、パイプハンガーには変化はなかった。
次の瞬間、死んでいるはずの菅原が顔を上げた。
菅原の体は、首にかけられたロープではなく、ワイヤーで吊るされていたのだ。
ロフトに隠れていた湯川と栗林が声をかけると、静子は激しく動揺する。
栗林は、菅原がガンではないことを静子に告げると、助かってよかった、などという彼女を、金だけが目的だろう、と非難した。
湯川は、栗林を制し、何故プラグを抜いたのか、と問いかけた。
電気を止めればパイプが下がると思ったのは、同じものを見たからだ、と湯川は静子に告げた。
「計画も、その構造も、どんな方法を使うのかもすべて確認するあなたはそういう人でしょう」。
湯川の言葉に、静子は観念したように微笑んだ。

湯川たちが静子を連れて外に出ると、薫がやってきた。
薫は、静子を騙した湯川たちの行動に呆れながらも、静子をパトカーで連行していく。
残された湯川は、栗林と、静子への未練を断ち切れずにいる菅原を飲みに誘った。

別の日、薫は、静子がすべて自供したことを湯川に報告する。
峰村は、ギャンブルで借金を抱えており、離婚慰謝料の一部をもらう約束で、静子の計画に加担したのだという。
冬美が菅原に近づいたのも、静子の仕業だった。が、湯川は、そんな話には興味を示さず、鉄道マニアの菅原から借りたという電車の本に夢中で…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

湯川(福山雅治)は、貝塚北署の薫(柴咲コウ)から、彼女の幼なじみが起こした事件についての捜査協力を依頼される。
その事件の背景には、予知能力があるとしか思えない不可思議な現象が関係していた。

事件が起きたのは森崎家の屋敷だった。
二階の自室で寝ていた17歳の娘・礼美(堀北真希)のもとに坂木(新井浩文)という男が現れ、暴行を働こうとしたのだという。
物音に気づいた礼美の母・由美子(手塚理美)は、娘の部屋に駆けつけ、坂木に向かって猟銃を発砲した。
幸い礼美は無事だったが、坂木は傷を負ったまま現在も逃走中だった。

実は坂木は、薫とは小学校時代の同級生で、現在は占い師をしていた。
坂木の店の名前は『モリサキレミの占いの館』。
つい最近、薫は、偶然この店を訪れ、坂木と再会を果たしていた。
その際、坂木は、モリサキレミとは自分の守護天使の名前だ、などと薫に説明していた。
捜査にあたった弓削(品川祐)たちは、坂木が客として店にやってきた礼美のことを、ここひと月ほどの間ストーキングしていた、と薫に告げる。
その間、坂木は、「僕と君は赤い糸で結ばれている」といった内容の手紙を何通も礼美に送りつけていた。

薫は、坂木の店と、礼美の名前が同じことに不審を抱いた。
由美子によれば、礼美は、1ヵ月前に友人に誘われて坂木の店を訪れるまで、彼とは面識がないという。
しかし、坂木が店を出したのは数年前のことなのだ。
弓削は、容疑者の知り合いだという理由で薫を捜査から外す。
そんな折、薫の携帯電話に坂木から連絡が入る。
そこで坂木は、自分を部屋に呼んだのは礼美の方だと薫に告げた。
坂木が占いに使っていた水瓶に、「会いに来て」という礼美からのメッセージが浮かんだというのだ。

湯川の元を訪れた薫は、事件の経緯を説明する。
しかし湯川は、ストーカーの妄想にしか思えない、と薫に告げた。
すると薫は、一冊の文集を取り出し、坂木が小学生のころ書いたという作文を湯川に見せた。
何とそこには、「僕の夢は、モリサキレミと結婚すること」と書かれていた。
しかも、その文章の横には、礼美の部屋の飾り窓とそっくりな絵まで添えられていた。
つまり坂木は、17年前…礼美が生まれるよりも前から、彼女と出会うことを知っていたのではないか、と薫はいうのだ。

この一件に強い興味を抱いた湯川は、薫とともに坂木の店を訪れる。
そこで湯川は、占いに使用していた水瓶から、水を採取した。
続いて湯川たちは、坂木の家を訪れた。
坂木の母・香奈子(大島蓉子)と再会した薫は、子どものころ、坂木と一緒に、北野宗平という画家の家によく遊びに行っていたことを思い出す。
薫と坂木は、宗平から教えてもらった絵描き歌を歌いながら、よく塀にチョークで絵を描いていたのだ。
薫が転校した後も、坂木は宗平のところに絵を習いに行っていた、と香奈子は証言した。
が、宗平はその後、身重の妻を残して事故で亡くなってしまったらしい。

薫は、この事件に関わらないほうがいい、と桜子(真矢みき)から助言される。
私情を挟まずに捜査することはできない、と桜子はいうのだ。
それでも薫は諦めきれず、礼美に接触しようと試みた。
だが、警察がガードしていることもあって、礼美には近づくことができなかった。
薫は、湯川の研究室を訪れた。
湯川は、水面に浮かんだ文字の謎を解明しようと研究を続けていた。
するとそこに、再び坂木から電話が入った。
坂木は、大森埠頭にいるのだという。
薫は、そんな坂木に自首を勧めるために、彼と会う約束をする。
その会話を聞いていた湯川は、容疑者の居場所が分かったのならいますぐ署に連絡して、逮捕の準備をするべきだと薫に告げた。
薫は、自分が間違っていることを知りながら、人を助けてあげたいと思ったことはないのか、とつい感情的になって反発してしまう。
湯川は、そんな薫に、心の問題は専門外だから好きにすればいい、と冷静に答えた。
すると薫は、「学者は、人の心のことより、数字や記号と向き合っていることの方が大事なんですね」といい残して、部屋を後にした。

薫は、坂木と約束した埠頭に向かい、指定されたダルマ船を探す。
一方、湯川は、助手の栗林(渡辺いっけい)らに、北野宗平の絵を探すよう指示すると、かつて宗平が住んでいた廃屋を訪ねる。
そこで湯川は、ベビー用品などとともに、1枚の写真を見つける。

ダルマ船を見つけた薫は、その中に降りた。
しかし坂木は、そこにやってきた湯川の姿を見つけて薫に裏切られたと思い、ふたりを船の中に閉じ込めるとその場から逃げてしまう。
船内は携帯電話がつながらなかった。
湯川は、助けを求めるため、携帯電話をロープで縛り、携帯メールを送信状態にしたまま、天井の窓に向かって投げた。
失敗を繰り返しながら、何度もトライする湯川。
そのとき湯川は、ニュートンやガリレオを例に、科学者は退屈な実験の繰り返しの中で人との繋がりを感じることがある、と薫に告げる。
日々犯罪者を追う刑事がそうであるように、科学者も人間嫌いではないというのだ。
薫は、そんな湯川を見つめながら、本気で人のために頑張ったことがあるか、と尋ねた。
湯川は、それに答える代わりに、携帯電話を薫に放った。
メールが送信されたのだ。

無事救出された薫は、港湾事務所から署に連絡を入れた。
そこで、坂木が検問に引っかかって逮捕されたことを知った薫は、湯川を大学まで送り届けて署に戻ろうとした。
すると湯川は、森崎家に寄って欲しいと言い出す。
湯川と薫は、森崎家を訪れた。
その外観を見た湯川の脳裏に、何かが閃いた。
そして湯川は、モリサキレミは実在する女性であり、その正体は薫だ、と告げる。

研究室に戻った湯川は、北野宗平と森崎家の間には重大な繋がりがある、と薫に切り出した。
薫たちが覚えていた絵描き歌は宗平が見た森崎家であること、宗平は森崎家の絵を描いており、坂木もそれを見ていること…。
決定的だったのは、宗平の妻のことだった。
薫たちも会っているというその女性は、実は彼の妻ではなく、由美子だというのだ。
何故なら、宗平の妻は薫たちが小学校に上がる前に他界していたからだった。
湯川は、宗平の画集を取り出し、彼の代表作にもなっている連作を薫に見せた。
その題名は「礼美」。由美子は、不倫相手である宗平の子どもを身ごもっていたのだ。
由美子が宗平の元を去ってから、彼は毎日のように遊びにくるある少女に、失った娘の姿を重ねるようになり、その少女のことを「レミ」と呼ぶようになった。
その少女こそ、薫だというのだ。
続けて湯川は、坂木を礼美の部屋に呼んだのは、由美子だと薫に告げた。
礼美宛ての手紙から坂木の存在に気づいた由美子は、正当防衛に見せかけようとして彼を殺害しようとしたというのだ。
坂木の店で、水瓶に浮かんだという文字を細工したのも、由美子だという。
それはオブラートに油性ペンで文字を書く、というトリックだった。
由美子は、誰にも知られたくない過去を葬り去るために、この事件を起こしたのだ。
宗平は、礼美を取り戻すために何度も森崎家に足を運んでいた。「北野宗平は本当に事故死なのか?」。
湯川の言葉に、薫は愕然となり…。

事情聴取を受けた由美子は、すべてを自供した。
釈放された坂木は、ずっと好きだった「モリサキレミ」が実は薫のことだったと知り、軽いショックを受けているようだった。
そのことで笑い合う薫と坂木。坂木は、薫に礼を言うと、また占いに来て欲しい、と彼女に告げ…。

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湯川(福山雅治)の元を訪れた薫(柴咲コウ)は、ゼミの学生・紗江子(葵)が湯川に迫っていると勘違いする。
薫は、紗江子に対して冷たい態度をとった湯川を「卑怯者」と非難した。
だが、実は紗江子は、アーチェリー部の長谷部(弓削智久)と学生結婚しようとして周囲から猛反対されてしまい、湯川に助けを求めようとしていただけだった。

薫は、早とちりしてしまったことを誤魔化し、慌てて湯川に捜査協力の話を切り出す。
それは、管内のホテルで起きた密室殺人事件だった。
被害者は、長野でペンションを経営する矢島(岡本光太郎)という男で、死亡推定時刻は、矢島がホテルにチェックインしてからちょうど1時間後の午後6時。
実は、矢島がチェックインする少し前から、部屋の前の廊下で電気配線のチェックが行われていた。
作業員によれば、3時間近くに及んだその修理中、その部屋に入ったのは矢島だけだという。
しかし、部屋には矢島と犯人が飲んだと思われるコーヒーの容器がふたつ残されており、矢島が飲んだと思われる容器からは睡眠薬が検出されていた。
このことから、犯人は矢島を眠らせた後、絞殺したものと思われた。
だが、謎はそれだけではなかった。
実は、ホテルの対面にあるビルで働く会社員(利重剛)が、矢島の部屋で火の玉が飛んだのを見たと証言していたのだ。
部屋の床には、そのためについたと思われる焦げ跡も残っていた。

警察は、矢島がここ数ヵ月の間に、複数の生命保険に加入していることから、妻の貴子(水野美紀)に疑いの目を向けた。
しかし貴子は、事件があったと思われる時刻、東京から車で3時間ほどかかる地元のスーパーで買い物をしている姿が目撃されていた。
アリバイは完璧だった。
この事件に興味を抱いた湯川は、事件現場を見た後、薫とともに矢島のペンションを訪れて貴子に会う。
貴子は、ひどくやつれたようすだった。
事件のことを訪ねられた貴子は、犯人のことはもちろん、目撃されたという火の玉のことも見当がつかない、と答えた。
矢島と貴子は、喘息の持病を持つひとり娘・秋穗(大後寿々花)のために、この土地に引っ越してきたのだという。
その際、湯川は、事件の翌日、秋穗が学校に行ってからどうしたか、と貴子に尋ねた。
貴子は、ひとりでずっと家にいた、と答えたが…。

あくる日、薫と弓削(品川祐)が捜査から戻ると、そこに秋穗がやってきた。
秋穗は、貴子が嘘をついている、というのだ。
実は秋穗は、事件前日の晩、ペンション内にあるステンドグラス工房で火の玉を目撃し、貴子にもそのことを話したというのだ。
薫は、秋穗とともに湯川の元に向かった。

湯川は、助手の栗林(渡辺いっけい)にも手伝ってもらい、さまざまな火の玉を作って秋穗に見せた。
しかし、そのどれも、秋穗が目撃したものとは違うらしい。
すると秋穗は、火の玉の正体が知りたくて来たんじゃない、と声を荒げた。
さらに秋穗は、最近の貴子のようすから、他にも隠し事をしているはずだ、と続けた。
すると湯川は、ひとつひとつの事実を検証もせずに人を疑うような発言は慎むべきだ、と秋穗に告げる。
カッとなった秋穗は、警察も貴子を疑っているくせに、と叫んだ。
次の瞬間、突然咳き込み、胸を押さえて蹲る秋穗。
しかし、カバンから取り出した携帯用噴霧器は、中身が空だった。
栗林は慌てて医務室に向かおうとした。
そこで湯川は、秋穗にコーヒーを飲ませ、落ち着かせた。
カフェインには気管支を拡張する効果があるのだという。

薫は、秋穗を自宅まで送り届けた。
その際、ステンドグラスの工房を見せてもらった薫は、あるものに違和感を抱く。
薫が戻ろうとすると、そこに秋穗がやってくる。
秋穗は、少し戸惑いながらも、本当の気持ちを薫に打ち明けた。
自分の体のせいで住み始めたこの場所も、恩着せがましい父親のことも嫌いで、父親とはよくケンカをしたこと、でも両親はとても仲が良かったこと…。
秋穗は、そんな母が父を殺した犯人とは思えない、というのだ。
薫は、そんな秋穗に礼を言うと、優しく微笑んだ。

聞き込みを続けた薫は、新たな情報を入手する。
向かいのビルの会社員は、火の玉を2回見ていたのだ。
薫は、湯川の元にその報告に行った。湯川は、アーチェリー場にいた。
そのとき、薫は、あることに気づく。
アーチェリー場に貼られていた「一射入魂」という文字を、薫は、ステンドグラス工房でも見ていたのだ。
それを聞いた瞬間、湯川の脳裏に今回の事件の全体像が浮かんだ。

湯川は、研究室に学生たちを集め、実験の準備をする。
矢島は自殺した、と湯川は言うのだ。
用意されたのは、マネキン、長短2本の弦が張られたアーチェリーの弓、ふたつのハンダごてとタイマーコンセント。
湯川は、2本張られた弦のうち、緩い方をマネキンの首に巻きつけ、きつく張られたもう一方の弦にハンダごてを当てた。
弦は、高密度ポリエチレンでできているため、熱に弱いのだ。
タイマーセットされたコンセントは、やがて電流を流し、短い弦を焼ききった。
すると、首に巻かれた弦がマネキンの首を絞めて伸びきった。
さらにその後、遅れてセットされていたもうひとつのハンダごてが熱を発し、首を絞めていた弦を焼き切った。
ふたつの火の玉の正体は、焼き切られたとき、2本の弦の先端についた炎だった。

矢島は、他殺に見せかけるために慎重に準備を進め、自殺の前夜、工房でテストまでしていたようだった。
秋穗が見た火の玉は、その際のものだと思われた。
使った道具類は、すべて貴子が回収した、というのが湯川の推測だった。

別の日、取り調べを受けた貴子は、すべて告白した。
自宅からは、矢島が使用したアーチェリーの弓やハンダごてを改良したものなどが押収されていた。
貴子は、自殺する前の夫から電話で指示され、彼が死んだ翌朝にホテルを訪れていた。
そこで始めて夫の死を知った貴子は、必死に動揺を抑えながら、矢島が残した手紙どおりに、道具を回収して戻ったのだという。
遺書には、こんな形でしか家族を守れない自分を許してほしい、と記されていた。
薫は、何故矢島の指示通り、道具を処分しなかったのか、と貴子に尋ねた。
すべて処分していれば、矢島の計画は成功していたかもしれなかったのだ。
すると貴子は、あの人の大切な形見を捨てられるわけがない、と涙ながらに答え…。

同じころ、秋穗は、湯川を訪ねていた。
ステンドグラスでできた手作りのコースターを2枚、湯川に手渡す秋穗。
湯川と薫への感謝のしるしだという。
秋穗は、これからは自分が母親を守っていく、と湯川に告げると、「こういうとき、普通は泣くものかもしれないけど、親の苦労、ずっと見てきたからかな。ひねくれているの」と言って微笑んだ。
すると湯川は、ひねくれているのではなく論理的で建設的と捉えるべきだと秋穗に告げる。
何故なら自分も、両親の苦労を見てきたが、まったくひねくれていないからだ。

湯川の元を訪れた薫は、検察が貴子の起訴を見送ったことを報告した。
だが、貴子たちは自己破産と債務処理の手続きをとって、秋穗と一緒に実家に戻ることになりそうだという。
薫は、どの段階で自殺だと思ったのか、と湯川に尋ねた。すると湯川は、事件現場を見たときだと答えた。
コーヒーの容器を持ち去らずに指紋をふき取って残していった点、そして睡眠薬を使ったにもかかわらず死体がベッドに横たわっていた点から、事件は密室殺人ではなく、被害者以外、部屋には誰も入ってこなかった、と考えたのだ。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

ある豪邸の室内プールで若い女性の水死体が発見された。
両親が旅行に出かけていた間に起きた出来事らしい。
検死の結果、死因は心臓麻痺によるものと思われた。
だが、何故か胸の皮膚の一部だけが壊死していた。
そのことが気になって湯川(福山雅治)のもとを訪れた薫(柴咲コウ)は、何故皮膚が壊死したのか、と彼に尋ねた。
しかし湯川は、それは物理学の範疇ではない、と言って薫を追い返してしまう。

ある日、四ッ谷工科大学で開かれた物理学会での講演を終えた湯川は、ひとりの学生に呼び止められる。
講演の内容に感銘を受けた、というその学生の名前は、田上昇一(香取慎吾)。
その大学の院生だった。
田上の名前に覚えがあった湯川は、記憶をたぐり、ひとつの論文を思い出す。
その論文の内容に興味を持っていた湯川は、田上に名刺を手渡すと、いつでも連絡してくれ、と言って彼と別れた。
するとそこに、薫が現れる。水死した女性・篠崎怜子(蒼井そら)は、この大学の学生だったのだ。
湯川の姿を見つけた薫は、再度彼に相談を持ちかけたが、全く取り合ってもらえない。
そのとき、ふと掲示板を見た薫は、そこで “皮膚疾患の先端技術”という文字を見つける。
皮膚が壊死した原因がわかるのではないかと思った薫がその研究室を訪ねてみると、そこにいたのは白衣姿の田上だった。
薫から事件の話を聞いた田上は、心臓麻痺とは関係ないのではないか、と答えた。
そのとき薫は、シリコンウエハーという半導体の材料を自分で削って作ったというブローチを田上からもらった。

そんなある日、湯川の研究室に田上が訪ねてくる。
そこで田上は、海外に出て研究をするつもりはないのか、と湯川に問いかけた。
田上は、社会で実用される研究をして、それに見合うだけの報酬を受け取りたいという考え方の持ち主で、軍事産業に進むことを視野に入れているようだった。
誰も存在しないような兵器を考えるのは楽しいと思う、などと笑いながら話す田上に、湯川は何かを感じたようだった。

同じころ、薫や弓削(品川祐)たちは、心臓麻痺と胸の痣の因果関係がつかめず、捜査を終わりにしようとしていた。
するとそこに湯川から電話が入った。
もう一度、事件の詳細を教えてほしいのだという。
薫とともに監察医務院を訪れた湯川は、監察医の桜子(真矢みき)から検死結果や壊死した細胞などを見せてもらう。
薫は、事件性を匂わせる湯川の言葉に困惑しながらも、彼の指示で、この半年の間に心臓麻痺で死んだ人間を調べ始める。

あくる日、薫は、湯川の研究室を訪れる。他殺説の根拠を聞くためだった。
だが、湯川の姿はなく、助手の栗林(渡辺いっけい)が、プラスチックウェルダーを使って溶接作業をしていた。
その際、薫は、田上のことを栗林に話していた。
同じころ、湯川は、学内の図書館で、医学書などを調べていた。
そこにあった専門雑誌には、田上の記事が掲載されていた。

田上の元を訪ねた薫は、怜子の死は他殺の可能性があると彼に伝えた。
そこで初めて湯川が捜査に協力していることを知った田上は、一瞬表情を変えるが、すぐに自分も心臓麻痺を起こす方法を考えてみる、と薫に告げた。
研究室に戻った湯川は、村瀬(林剛史)らゼミの学生を総動員して、世界中のWEBサイトを対象に、「暗殺」「心臓麻痺」「兵器」といったキーワードを調べさせる。
やがて、キューバのあるサイトが浮かび上がった。
そこには、「心臓麻痺にしか見えない暗殺方法」「暗殺に最適」「すでに数回の実験で効果確認済み」という売り込みの言葉があった。

一方、薫は、ここ半年間で、怜子と同じような不審死を遂げた2件の記録を見つける。
湯川の元に報告に行った薫は、田上からもらったブローチを床に落としたことに気づかなかった。
薫は、その足で田上を訪ね、今回の一件が連続殺人事件に発展するかもしれない、と彼に告げる。
その際、田上は、湯川が悩んでいること、そして怜子の事件を追っているのが薫だけであることを知る。
すると田上は、薫に高級ホテルの宿泊券をプレゼントし…。

その夜、湯川は、久しぶりに草薙(北村一輝)と飲みに行く。
その席で、薫のせいで自分の研究が進まない、と草薙に告げる湯川。
すると草薙は、薫もストレスを溜めているらしい、と答えた。
薫は、3週間ぶりに休暇をとり、高級ホテルでリフレッシュすると言っていたらしい。

あくる日、湯川は、田上に電話し、会って話がしたいから食事でもどうか、と誘った。
田上は、ある高級ホテルのロビーにいた。
田上は、今日は約束があってだめだと答えた。
すると湯川は、「殺したのは君だろう?」といきなり切り出した。
が、湯川が殺害方法までたどり着いていないことを知った田上は、笑いをこらえながら、解けない問題は諦めてゆっくり休んだほうがいい、などと言って電話を切った。
そのとき湯川は、田上の背後で鈴のような音を聞いていた。

薫は、田上からもらった宿泊券を使って、ホテルでの休暇を楽しんでいた。
薫がレストランで食事をしていると、そこに田上がやってきた。
田上も、このホテルで週末を過ごすことにしたのだという。

湯川が研究室で田上の考案した殺害方法について考えていると、栗林がやってきた。
栗林は、薫が落としていったブローチに気づき、それが田上の手作りであることを湯川に告げた。
田上がシリコンウエハーを超音波加工機で彫ったことを知った瞬間、湯川の頭の中に何かが閃いた。
湯川は、薫に電話を入れ、犯人が超音波を使って被害者を殺害したことを告げる。
超音波を水中で発射すると、負の圧力が生じ、水中に空洞や気泡が発生する。
その圧力が負から正に変わる瞬間、空洞が消滅することによって破壊作用が起こるというのだ。
電話の最中、湯川は、鈴の音を聞いていた。
それは、ホテルスタッフが持っていた、プラカードについている鈴だった。
田上と食事中だった薫は、明日から早速捜査する、というと電話を切り、携帯電話の電源を切った。

食事を終えた薫は、田上に支えられながら部屋へと戻った。
田上がワイングラスに入れた薬のせいだった。
風呂に入った薫は、そのまま眠ってしまう。
すると、薫の部屋に何者かが侵入し、怜子を殺害した超音波ツールで薫を殺害しようとした。
その瞬間、バスルームに弓削たちが飛び込んできて、男を取り押さえた。だが、その男は田上ではなかった。

ホテルを後にしようとしていた田上は、ロビーにいた湯川の姿に気づく。
湯川は、田上をホテルのバーに誘うと、薫が無事であることを田上に伝えた。
湯川は、科学者なら研究テーマに対して誠実であるべきだ、と田上に告げた。
田上は皮膚の壊死を軽視していたが、薫はそれを見逃さなかったゆえに、田上の作った超音波ツールは失敗作だというのだ。
湯川は、田上に手書きの設計図を手渡すと、自分の考えた方法なら痣は残らないと告げた。
その設計図を見た田上は、ショックを隠せず…。

あくる日、薫は、湯川の研究室を訪れた。
田上は罪を認めたのだという。
しかし薫は、肝心なときに眠ってしまったことや、同僚たちに裸を見られたことで激しく落ち込んでいた。
湯川は、そんな薫を横目に、彼女が落としていったブローチをそっとゴミ箱に捨てて…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

帝都大学物理学科の准教授・湯川学(福山雅治)は、貝塚北警察署の刑事・内海薫(柴咲コウ)をメールで呼び出す。
突然のメールに不審を抱きながら帝都大学に向かった薫は、そこで神崎弥生(広末涼子)という女性に出会う。
弥生は、湯川ゼミの学生でもある村瀬(林剛史)の姉だという。
そこで弥生は、夫の直樹(渡辺裕樹)が事件に巻き込まれて帰ってこないから助けてほしい、と薫に訴えた。
警察に捜索願を出したが、事件性がないと言われて取り合ってもらえなかったらしい。
薫は、個人的に相談されても困る、と言って弥生の頼みを断ろうとした。
だが、湯川から、自分はいつも協力しているのだから今度は君の番だ、と言われてしまい、とりあえず弥生から事情を聞くハメになってしまう。

介護用品メーカーに勤める直樹が失踪したのは5日前のことだった。
失踪当日、直樹はとある老人ホームに立ち寄ったことまではわかっていた。
だが弥生は、その後直樹が、日ごろから気にかけていたひとり暮らしの老婆・高野ヒデ(森康子)の家に行ったはずだと主張する。
しかもヒデは、直樹がいなくなったのと同じ日に、心筋梗塞で亡くなっているのだという。
すでに弥生は、ひとりでヒデの家を訪ねていた。
そこにはヒデの甥だという高野昌明(甲本雅裕)ら4人の男女がいたが、直樹のことは知らないと答えたという。
昌明たちが1ヵ月ほど前からヒデの家に住んでいることを知った弥生は、彼らに不審を抱き、ずっと見張っていたらしい。
弥生によれば、昌明たちは毎晩8時ごろになると決まって外出するのだという。
そのチャンスにヒデの家に忍び込もうとした弥生は、家の中で物音がするのを聞いた、と薫に告げた

監察医の桜子(真矢みき)によれば、ヒデの死亡診断書に不審な点はなかった。
薫は、虐待事件かもしれない、などと言って弓削(品川祐)に協力を求め、ヒデの家を訪ねた。
が、すでに生活安全課が調査していたことを知った弓削は、余計なことに首を突っ込むな、と薫を怒鳴りつけた。

そんな中、薫は、弥生が直樹のことを深く愛していること、そして現在妊娠中であることを知る。
そんな弥生のために、彼女とともに再びヒデの家に向かう薫。
ヒデの家に到着したふたりは、昌明たちが外出したのを見計らって家の中にもぐり込んだ。

室内には、何故かいたるところに御札が貼られていた。
人の気配はなく、薫たちが直樹の名を呼んでも返事はなかった。
と、そのとき、突然部屋全体が激しく揺れ始める。
薫は、弥生の腕を掴んで外に逃げた。
ところが、家の周囲は静まり返っており、ヒデの家から聞こえていた物音もやがて消えてしまう。

薫は、ヒデの家で起きたのはポルターガイスト現象だ、と湯川に報告する。
湯川は、ポルターガイスト現象の目撃例はほとんどが胡散臭い報告だと薫に告げると、彼女とともにヒデの家に向かった。
ヒデの家を観察した湯川は、薫に、ヒデの家があるあたりの昔の地図を手に入れてくるよう指示する。
薫が持ってきた年代ごと地図を検証していた湯川は、ヒデの家が建つ前の地図に、あるマークがあることに気づく。
その瞬間、湯川の脳裏に何かが閃いた。
湯川は、今回のポルターガイスト現象が神崎の失踪と関係があること、そして昌明たちが恐れているのはヒデの霊ではなく、直樹の霊であることを薫に告げた。
神崎の遺体はあの家のどこかに隠されている、と湯川は言うのだ。
薫はショックを隠せなかった。

署に戻った薫は、前科者リストから、昌明と一緒にいた男を割り出そうとする。
と、同時に、昌明の周辺の聞き込み捜査を開始する薫。
どうやら昌明は、多額の借金をして、取り立て屋に追われていたようだった。
そんな中、薫は、前科者リストの中に、昌明と一緒にヒデの家に住んでいた男・近藤(曽根悠多)を発見する。

あくる日、湯川と薫は、ヒデの家を訪れた。
しばらくすると、昌明と近藤が外出した。栗林(渡辺いっけい)に、信用金庫の職員を名乗ってもらい、ヒデの遺産を預かっていると電話してもらったのだ。
湯川たちがヒデの家に入ると、そこには昌明の妻・理枝(出口結実子)と、近藤の女と思われる晴美(奈良崎まどか)がいた。
晴美が、薫たちを怒鳴り散らしていると、突然、家が大きく揺れ始めた。
薫に命じられるまま、外に飛び出す晴美たち。
揺れが収まると、湯川は、バッグの中から工具を取り出し、畳とその下の床板を取りはずした。
するとそこは、真新しいコンクリートで固められていた。

取調べを受けた昌明は、事件のことを話し始めた。
借金に苦しんでいた昌明は、伯母であるヒデから金を借りようとしていた。
だが、ヒデはなかなかそれを了承しなかった。
そのとき一緒にいた近藤が、ヒデに乱暴に迫った。
元々心臓が悪かったヒデは、そのとき転倒したショックで息絶えてしまったのだ。
運悪くそこにやってきたのが直樹だった。
近藤は、ヒデの死を目撃した直樹を殺害し、ヒデの家の床下に穴を掘って投げ捨てると、上からコンクリートを流して固めるよう昌明に指示していた。

実は、ヒデの家の地下には、古いマンホールがあり、下水管は近くの工場にも繋がっていた。
その工場は、毎晩8時から9時の間、熱水を放出していた。
ポルターガイスト現象は、その蒸気がヒデの家の下にあるマンホールを共振させたために起きたものだった。
この現象が、ヒデが生きている間には起きなかったのは、ヒデの死後、マンホールを取り巻く環境が変ったことを意味していた。
それを暴いた湯川は、昌明と近藤を外におびき出した際、午後3時に放出するよう工場側に頼んでいた。

弥生は、監察医務院の霊安室で直樹の遺体と対面した。
そこで薫は、直樹のスーツから、ヒデが財産を預けていた貸金庫の鍵が見つかったこと、そこにあった遺書には、全財産を直樹に譲ると記されていたことを弥生に伝えた。
弥生は、薫に感謝の気持ちを伝えると、「あのときの揺れ…直樹が教えてくれたのね…自分はここにいるんだって…」とつぶやいた。
赤ちゃんは自分が責任を持って育てるから安心して眠ってほしい、と直樹に告げる弥生。
その目から涙が溢れた…。

研究室を訪れた薫は、あの現象は直樹の霊がやったことではないと弥生に言えなかった、と湯川に告げると、しばらくここにいさせてほしい、と続けた。
湯川は、そんな薫の気持ちを察して、席を外し…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

帝都大学の物理学科准教授・湯川(福山雅治)の研究室を訪れた貝塚北署の刑事・薫(柴咲コウ)は、10歳の少年が描いたという絵を彼に見せる。
その絵は、ある殺人事件の容疑者のアリバイを裏付ける証拠になるかもしれないものだという。
しかし、薫たちは、簡単にその絵を信じるわけにはいかなかった。
何故ならその絵は、少年が幽体離脱して見たという風景を描いたものなのだ。

事件は、管内のワンルームマンションで起きた。
その部屋に住む28歳のOLが腐乱死体で発見されたのだ。
監察医の桜子(真矢みき)によれば、死因は扼殺による窒息死で、死後4週間が経過しているという。
薫や弓削(品川祐)たちは、死亡推定時刻から、事件があった日に被害者を訪ねたと思われる保険外交員・栗田(石井正則)から事情を聴く。
被害者の部屋に、彼の名刺があったからだった。
しかし栗田は、訪ねたのは前日で、被害者が殺害されたと思われる時間、川沿いに車を停めて寝ていたと主張する。
そんな折、事件のことを知った上村(小市慢太郎)という男が、息子の忠広(今井悠貴)が描いたという、赤い車が停まっている川の絵を郵送してきたのだ。

薫は、上村の元を訪れた。上村のマンションからは工場が見えるだけで、その先にある川はまったく見えなかった。
忠広は、熱を出して寝込んでいたときに幽体離脱し、そのまま窓から外に出て工場よりも高い場所から川向こうに止まっている赤い車を見たらしい。
上村も、最初は忠広の話を信じなかったが、警察が川沿いに停まっていた赤い車を調べていると聞きつけ、絵を送ったのだという。

薫から事件の概要を聞かされた湯川は、子どもが幽体離脱したことに興味を示し、忠広に会いに行く。
上村は、忠広には予知能力のようなものがある、と証言した。
近所で焼肉店を営む幸恵(虻川美穂子)という女性が訪ねて来たときも、忠広は直前にそれを予言したというのだ。
幸恵は、男手ひとつで忠広を育てている上村の家に、食べ物などを差し入れしているらしい。

湯川は、身体から魂が抜け出すなんて信じられない、と薫に告げると、物理学科第十三研究室の学生たちとともにこの一件の検証を始める。

そんなある日、薫は、弓削とラーメン店に行く。
弓削は、忠広の証言をまったく信じていなかった。
そのとき、店内のテレビに上村が映った。
何と上村は、警察が息子の証言を無視した、と訴えていた。幽体離脱したという忠広の話に各局のワイドショーは飛びつき、貝塚北署にはリポーターが押し寄せた。

湯川は、薫とともに再び上村親子に会いに行く。
ふたりは、幸恵の店で食事をしていた。
上村は、テレビ出演でギャラをもらい、上機嫌だった。
テレビ局からの電話で上村が席を外した際、湯川は、忠広に話しかけた。
子どものころ、テレビに出た超能力少年の真似をしてスプーン曲げに熱中したこと、しかしその少年がインチキであることを告白し失望したこと続けて湯川は、不思議なことを語るのはいいが、そこに嘘が混じると罪になる、と忠広に告げた。
本当に空を飛んだのか、と忠広に尋ねる湯川。
忠広はずっとうつむいたままだったが、車を見たのは本当だと言うと、湯川を見つめた。
ほどなく、上村が戻ってきた。
忠広は、何事もなかったかのように上村に笑顔を見せた。

湯川は、忠広が車を見たのは本当だと薫に告げる。
そうでなければあの絵の存在を証明できない、というのだ。
あくる日、薫は、桜子の元を訪れ、遺体検案書などを再度チェックする。
桜子によれば、犯人は被害者に馬乗りになって首を絞めたものと思われるという。
被害者が女子柔道の優勝経験者であることを考えれば、小柄な栗田が犯人とは思えなかった。
一方、湯川は、上村のマンションの前に建っているガラス工場を訪れる。
そこで廃材置き場などを入念に調べた湯川は、割れたような破断面の長靴を見つける。
次の瞬間、湯川の頭の中に何かがひらめいた。

別の日、湯川は、上村親子と幸恵を研究室に呼び出す。
そこで湯川は、砂糖水が入った水槽とレーザーポインタを使って、光が濃度の薄いところから濃いところに向かって屈折する現象を再現して見せた。
同じ原理で起きる自然現象が蜃気楼だという。
そのとき、薫の携帯電話に弓削から連絡が入った。
弓削は、湯川の要請を受けた薫に頼まれて、例のガラス工場を調べていた。
湯川の予想通り、事件があった日、その工場で液体窒素が流出するという事故が起きていた。
液体窒素の流出で、工場内の床は急激に冷やされ、転がっていた長靴も凍りついた。

工場長(蛭子能収)たちは、慌ててマンション側と川側にある大きな扉を開けて換気をした。
その結果、工場内に熱い外気が流れ込み、密度の違うガスの層ができた。
そのとき忠広は、開け放たれたガラス工場の扉の先に浮かび上がった赤い車を見たのだ。

上村は、湯川の説を否定し、あくまでも幽体離脱だと主張した。
が、幽体離脱を持ち出したのは上村であることを湯川に指摘されると、言葉を失った。
そのとき、弱々しい声で、「本当に空を飛んだんです」と言い出したのは忠広だった。
上村は、そんな忠広を制すると、研究室を後にする。
忠広は、しばらく湯川を見つめ、小さく頭を下げて上村の後を追った。
湯川は、ひとり残っていた幸恵に、忠広のために後を追いかけた方がいい、と声をかけた。
決心した幸恵は、研究室を飛び出して、上村親子と一緒に帰りる。

あくる日、アリバイが証明された栗田は釈放される。
その矢先、被害者と交際していた男がいたことが明らかになった。
その男は、妻子があるにもかかわらず被害者と結婚の約束をしており、そのことで口論になった際、彼女の首を絞めて殺害したのだという。
薫は、湯川の元を訪れ、事件の報告をした。
同時に、幸恵が、忠広が学校を休んだ日以外にも、上村家に食事を作りに入っていることも伝え…。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

湯川学(福山雅治)は、帝都大学理工学部物理学科の准教授。
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能で、女子学生からは圧倒的な人気を得ている男だが、学問以外のことにほとんど興味を示さない変人でもあった。
貝塚北署の新人刑事・内海薫(柴咲コウ)は、尊敬する先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)の紹介で、その湯川がいるという第十三研究室を訪ねる。
草薙の助言に従って、管内で起きたある事件について彼に捜査協力を求めるためだった。
“ミステリーハンター”の異名を持つ草薙は、数々の難事件を解決した功績が認められ、本庁への栄転が決定していた。
だが、その草薙いわく、自分が解決した事件は、大学時代の同期で、仲間内で“変人ガリレオ”と呼ばれていた物理学の天才・湯川の協力のおかげだというのだ。

事件は、前夜10時20分ごろ、閑静な住宅街で起きた。
通りの一角にいつもたむろして騒いでいた若者グループのひとりが、突然、頭が発火して死亡したのだ。
先輩刑事の弓削志郎(品川祐)とともに現場に向かった薫は、彼らがそこでネズミ花火をしていたことを知る。
しかし、監察医・城ノ内桜子(真矢みき)によれば、被害者は頭蓋骨が炭化するほどの熱傷を負っているという。
ネズミ花火が原因とは考えられなかった。
湯川の助手・栗林宏美(渡辺いっけい)は、捜査に協力してもらおうと話を持ちかけた薫のことを必死で止めようとした。
これまでにも草薙から事件の相談を持ち込まれ、何かと研究の邪魔をされてきたからだった。
しかし、そんな栗林の願いもむなしく、湯川は人体が突然発火するという現象に強い興味を抱く。
湯川は、薫とともに事件現場を訪れた。薫から説明を聞きながらも、湯川は絶えず周囲を観察している。
何かを得たような湯川のようすを見た薫は、焼死の原因がわかったのかどうか尋ねた。
すると湯川は、突然笑い出し、「さっぱりわからない」と答えた。

別の日、再び事件現場を訪れた湯川たちは、何かを探すように空を見上げている幼い少女・真奈(北村燦來)に出会う。
実は薫は、事件があった日も同じように空を見上げていた真奈に気づき、声をかけていた。
すると真奈は、空に赤い糸が浮かんでいた、と答えたという。
子ども嫌いの湯川は、真奈から詳しい話を聞くよう薫に命じた。
すると真奈は、事件の3ヵ月ほど前の七夕の夜にも、湯川の身長ほどの高さに真っ直ぐに浮かぶ赤い糸を見た、と答えた。

その言葉がきっかけで何かがひらめいた湯川は、現場近くで機械部品などを作っている時田製作所に注目する。
同社社長の時田(小林すすむ)は、薫が刑事だと知って困惑しているようだった。
その間、工場内を見て回っていた湯川は、棚のパレットに入っていた部品のひとつを手に取った。
それを注意したのは従業員の金森(唐沢寿明)だった。時田から事件のことを尋ねられた湯川は、自然発生したプラズマによる事故ではないか、と答えた。
湯川は、そういうことが起こりやすい場所があると続けると、もしもう一度同じ場所で起これば捜査は打ち切りになると言い出す。

時田製作所を出た薫は、湯川に詰め寄り、説明を求めた。
しかし湯川は、まだ仮説の段階なのだから教えられないと答え、「実に面白い」と言って笑みを浮かべる。
薫は、そんな湯川の態度にキレ、「ふざけるのもいい加減にして!」と彼を怒鳴りつけてしまう。

あくる日、薫のもとに湯川から妙な絵文字が使われたメールが入った。
そこには、会って話がしたい、と記されていた。
湯川は、第十三研究室にやってきた薫に、怒らせるつもりはなかった、と謝った。
薫は、そんな湯川に、それならばどうして人体が発火したのか教えてほしい、と告げた。
しかし湯川は、まだ実証ができていない、とそれを断る。
すると薫は、「女の武器を使え」という桜子のアドバイスに従って、突然、何故自分が刑事になったのかを話し始めた。
子どものころ、旅行先のロスのホテルで、隣室の中国マフィアに間違えられて、両親と姉を射殺された、と涙ながらに話す薫。
「だからもし今度の事件に犯人がいるのなら絶対に捕まえたいんです」と訴える薫に負けて、湯川は、彼女をある場所に案内する。

湯川と薫が訪れたのは、山奥にある大学の実験場だった。
そこには事件現場が再現されており、学生たちが実験の準備を進めていた。
湯川が立てた仮説は、時田製作所から炭酸ガスレーザーを発射し、鏡の反射を利用してターゲットに当てた、というものだった。

あくる日の夜、薫は、弓削とともに事件現場で張り込みをしていた。
湯川が撒いたプラズマ自然発生説の罠に、犯人がかかるかどうかが勝負だった。
と、そのとき、車の横にひと筋の赤いラインが走り、次の瞬間、置かれていたゴミが燃え出した。
車を飛び出した薫は、時田製作所に急いだ。
薫は、その途中の電柱に、金でコーティングされた鏡が設置されていたることも確認していた。
薫が時田製作所に侵入すると、炭酸ガスレーザー装置の発射口が開いた窓に向いていた。
傍らには、ノートパソコンがつながれており、電話受信ソフトが起動している。
するとそこに、ひとりの男が入ってきた。
それは、金森だった。

取調べを受けた金森は、レーザーを発射したことを認めた。
朗読ボランティアをしている金森は、毎晩騒いで録音を邪魔する連中を脅かすためにやっただという。
まさか人に当たるとは思わなかった、と金森はうなだれた。

薫は、草薙に事件の経緯を報告し、金森が事件後に録音したというテープを一緒に聞く。
すると草薙は、何か違和感がある、と言い出し、湯川のことに触れた。
実験の費用を請求されるかもしれないからいますぐ行った方がいい、と草薙に言われた薫は、慌てて実験場に向かった。

薫が実験場に到着すると、湯川たちはまだ実験を続けていた。
すでに42回も失敗しているのだという。
原因は、炭酸ガスレーザーが、光軸のずれや温度差などの条件で、経路調節の役目を果たすヘリウムネオンレーザーのように安定しないためだった。
薫は、費用は払えない、と言って実験を止めさせようとした。
が、湯川はさらに実験を続け、43回目の実験で、遂にマネキン人形の頭部を発火させることに成功する。
それを見ていた薫は、「こんな遠回しなやり方で…気の弱い人間なのね、金森は」とつぶやいた。
すると湯川は、43回目で成功したというのは何を意味しているか、と薫に問いかけた。
犯人は、湯川たちがそうだったように、3ヵ月以上も前から試行錯誤を繰り返し、失敗を検証して、遂に成功させた、というのだ。
「つまり、42回の殺人未遂があったんだよ」という湯川の言葉に、薫は衝撃を受けていた。

貝塚北署に戻った薫は、取調べ中の金森に詰め寄った。
金森が事件後に録音した『車輪の下』最終章に触れ、人を殺したことを後悔している人間が事件の後にあれほど穏やかに朗読できるはずがない、と告げる薫。
すると金森は、急に苛立ったように腿で何度も机を蹴り上げると、「あいつらは生ゴミだ」などと言い出し…。

薫から、金森を送検したという報告を受けた湯川は、研究室に戻った。
するとそこで、栗林がテレビを見ながら食事をとっていた。
『刑事クラリス』というそのドラマのオープニングにかぶさるナレーション。
それは、あのとき薫が泣きながら湯川に打ち明けた、刑事になった理由とまったく同じだった。
湯川は唖然となる…。

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